うまい文章を書く6つの方法【例文あり】

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「うまい文章」とは「読みやすい+わかりやすい文章」です。

「読みやすい+わかりやすい文章」には基本があります。

基本を理解するだけで、文章の読み方(インプット)、書き方(アプトプット)が変わります。

この記事ではその6つの基本について解説していきます。

情報の重複を避ける

読者にとって読みやすい文章=簡略化された文章です。

前提としてWEBラインティングでは、SEO対策として1つの記事にある程度必要です。文章量を多くして検索エンジンに評価を受ける行為を「長文SEO」と言ったりします。

ただし、無駄な文章を入れて長文にしても意味がありません。それどころか、無駄な文章を入れた長文は、Googleの評価を下げる可能性があります。何より読者が理解しずらく、記事の価値を下げてしまいます。

無駄な言い回しや類義語の重複などの冗長な表現

使用することができます→使用できます。

各都道府県ごとに→各都道府県にor都道府県ごとに

約20名くらい→約20名

違和感を感じる→違和感がある

一番最初→最初

後で後悔する→後悔する

語感を意識する

言葉には意味と語感があります。

人は物事を伝えようとするとき、2つの方向から最適の言葉を選びます。1つは「何を伝えるか」という意味内容で、もう1つは「それをどんな感じで相手に届けるか」という表現の方法です。日本語は意味の微妙な差だけでなく、微細な感覚の違いによる言葉の使い分けが発生しています。この2つのうち前者を「意味」、後者を「語感」と呼びます。

例:

意味の違い

時間ー時刻(経過ー瞬間)

美しいーきれい(内面的ー表面的)

語感の違い

明日ーあした(書き言葉ー話し言葉として使わることが多い)

双生児ーふたご(書き言葉ー話し言葉として使わることが多い)

単語の他に文章でも無駄な韻を踏むとチープな印象になるため注意が必要です。箇条書きや体言止めなどの方法を活用することで文章にリズムが生まれ、読みやすく印象に残る文章を書くことができます。

普通の文章例

記事の書き方のコツは、事前にリサーチをすることです。あらかじめ情報を集めてから書くことで、スムーズに記事が執筆できます。

体言止め

記事の書き方のコツは事前のリサーチ。あらかじめ情報を集めてから書くことで、スムーズに記事が執筆できます。

※体言止めは受けてによっては捉え方が変わるのでビジネスの際には注意が必要です。ビジネスでは箇条書きをおすすめします。

普通の文章例

明日の予定は右記の通りです。18時に開場して19時に開演です。参加費は10,000円です。場所は市民ホールです。

箇条書き

明日の予定は下記の通りです。
・時間…開場18時、開演19時
・参加費…10,000円
・場所…市民ホール

「漢字」と「かな」の使い方を意識する

文章を書くときに読みやすいとされている漢字とひらがなのバランスは漢字3:ひらがな7と言われています。とはいえ、文章を書くときに漢字の使用率を図ることは現実的ではありません。読み返すときに意識しつつ、おおよその感覚を覚えておきましょう。

例文

漢字使用率42%

読み易い文章を書くコツは、漢字と平仮名のバランスです。
漢字が多すぎると文章は読み辛く、反対に平仮名が多すぎると稚拙な文章に成ります。

漢字使用率25%

読みやすい文章を書くコツは、漢字とひらがなのバランスです。
漢字が多すぎると文章は読みづらく、反対にひらがなが多すぎると稚拙な文章になります。

バランスを整える方法として漢字の開きを意識すると効果的です。

漢字でも表現できる言葉を、ひらがなで表記することを「漢字をひらく(開く)」といいます。その逆で、漢字を使う場合は「とじる(閉じる)」と表現します。

漢字をひらくか、とじるか、明確なルールは定められていませんが、判断の指標になるものはいくつかあります。三省堂のサイトでは、以下のように「ひらがなで書いたほうがよい単語」の例が挙げられています。

形容詞 

とき(時) 彼が来るときはいつも晴れだ

こと(事) 彼は野球をすることが好きだ

形容詞

ありがたい(有難い)

おもしろい(面白い)

接続助詞

および(及び)

ところが(所が)

その他には、私⇒わたしと記載することによって、やわらかい印象を与えます。誰に、何を伝える文章なのかを意識しつつ、伝わりやすい文章をこころがけましょう。

トンマナを意識する

「トンマナ(トーン&マナー)」は、文章やデザインなどの表現における一貫性・統一性を保つためのルール(秩序)のことです。文章のトンマナは、「いつ」「誰が」「誰に」「何を」「どのように」語りかけるかを意識してください。

このサイトでは20-40代の社会人に向けて、ビジネスを意識するように話をしています。

文章例は下記の通りです。

文章はトンマナによって大きく変わります。読者にどう感じてもらいたいかを考えて、自然なトンマナをこころがけましょう。たとえば、わたしは「ターゲット」に対して、「記事タイトル」に対する回答を「です・ます調」で語りかけることを意識した書き方をしています。

次にもう少し砕けた文章にすることで気持ちや思いなどが伝わりやすくなり、親しみを持って受け取りやすい文章の例です。

文章はトンマナによって大きく変わる。読者にどう感じてもらいたいかを考えて、自然なトンマナをこころがけよう。たとえば、僕は「ターゲット」に対して、「記事タイトル」に対する回答を「です・ます調」で語りかけることを意識した書き方をしている。

最後に企業が商品アピールなどで発信する場合は、顧客が対象になるため、以下のような文章になります。

文章はトンマナによって大きく変わります。読者にどう感じていただきたいかを考えて、自然なトンマナをこころがけてください。たとえば、弊社は「ターゲット」に対して、「記事タイトル」に対する回答を「です・ます調」で語りかけることを意識した書き方をしております。

少ない文章で見るとちょっとした違いですが、長い文章になると印象は大きく変わります。

否定されにくい表現を意識する

「○○いかがですか?」よりも「○○がおすすめです」のほうが否定されにくく、伝わりやすい文章です。多人数に向けた文章を書くときには、否定されにくい表現を心がけましょう。

一方でSNSやメールなどで関係性ができている少人数に対して、書く場合は「いかがですか?」と相手に同意を求めることでより深い共感を得ることができます。

否定される文章例

「私は仕事ができます」

否定されない文章例

「私は仕事が好きです」

句読点の使い方を意識する

読みやすい文章は、句読点まで計算されています。句読点の正しい打ち方を学んで、分かりやすくリズムのよい文章を目指しましょう。読点と句点それぞれのルールは下記の通りです。

読点を使う理由は文章を読みやすくしたり、誤読を防ぐために使用します。

読点の使い方

文を区切る場所

×当時の部長田中さんは言った。

〇当時の部長、田中さんは言った。

誤読を防ぐ場所

×ここではきものを脱いでください。

〇ここで、はきものを脱いでください。

主語のあとが長いとき

×ユーチューブ動画で爆発的な人気となっている鈴木さんが明日くる。

〇ユーチューブ動画で、爆発的な人気となっている鈴木さんが、明日くる。

修飾関係を明確にする時

×佐藤さんと友人の山田さんが私の家に遊びにきた。

〇佐藤さんと、友人の山田さんが、私の家に遊びにきた。(私の家に2人きた場合)

〇佐藤さんと友人の山田さんが、私の家に遊びにきた。(私の家に1人きた場合)

名詞を並列で書く時

×山本も木村も小林も全員がバスケ部だ。

〇山本も、木村も、小林も全員がバスケ部だ。

読点を使用しないケース

主語が短い場合

×りんごは、美味しい

〇りんごは美味しい

なお・またなど接続詞のあと

×先生は運動が得意だ。また、料理も得意だ。

〇先生は運動が得意だ。また料理も得意だ。

かぎ括弧の前後

×部長の田中は、「優勝しよう」と言った。

〇部長の田中は「優勝しよう」と言った。

句点の使い方は文の終わりに付けます。ただし、かぎ括弧の中に句点がある場合には、句点を付けなくてもよいことがあります。

句点の使い方

かぎ括弧まる括弧の文末

×「このチームは未完成だ。」

〇「このチームは未完成だ」

「」の前に主語がある場合はかぎ括弧の外に句点を付けることもあります。

〇田中は一言「このチームは未完成だ」。

句読点は、たくさんつければ読みやすくなるわけではなく、適切な位置で使用します。句読点の正しい使い方を覚えて、読みやすい文章をつくりましょう。